野良猫を見かけたら(飼える場合)

近所で見かける野良猫・・・
かわいそう、なんとかしてあげたい、そんな気持ちになる方も多いでしょう
現状の自分の生活環境ではどうしても飼うことが出来ない、そんな場合の対処の仕方は先の記事で紹介しました
今回は保護できる方(飼える方)向けにどのような本当に野良猫?の判断基準とどのような準備、行動が必要か?の疑問にお答えします 飼えない場合はこちら
野良猫か否かの判断
まずは保護したい猫ちゃんが本当に野良猫なのか?ってところからですよね
まずはココ、保護した後に(いいんだよね?飼い主がいる猫を連れ去ってないよね?飼い主が今頃探し回ってないよね?)
こんな不安が付きまとってたらお世話どころじゃなくなってしまいますから
見かけた猫が保護していい猫なのか判断が難しい場合があります、てかほとんどです笑
路上にいる猫のすべてが野良猫とは限らないからです だって・・
・家で飼われている猫がたまたまお散歩している
・迷い猫だが飼い主から警察へ届けが出ている
・野良猫だが地域猫として周辺住民と共生できている等々・・・
そこにいる猫ちゃんに(ほんとに野良猫?)って聞かないとわかんないから
これが猫に関するスペシャリストだったり住民の代表として保護するケースならスムーズに行動に移すことはできるんですけど大部分の人は不安に駆られることになります そこで・・
まずはいきなり捕獲という行動に出るよりも、周りを観察し状況を把握してから行動に移るといいでしょう
はるもちも半日程度様子を見て親が近くにいない、縄張りも持ってない様子を確認したのちに2匹を保護しました そして自宅には帰らず動物病院で診察を受けこれから生活するうえでのアドバイスを貰いました

成猫の場合
見た目で判断
首輪が付いていればそれは飼い猫の可能性が高いです だって野良猫が自分の意志で首輪をつけるなんてことはないですよね?野良猫だけど首輪をつけたほうがかわいいよねって理由でつけられる可能性もかなり薄いかなと・・
首輪が付いている野良猫で考えられるのは多頭飼育が崩壊して泣く泣く野良猫になってしまった場合 これは分からない泣 首輪にネームプレートが付いていれば名前や飼い主の存在がわかるかもしれないので確認の一手にはなりますね
猫ちゃんの顔でもある程度の判断はできます 顔に傷が付いていたり出血の跡があったりかさぶたが確認できたりと飼い猫では起こりえない顔の傷は、縄張り争いや餌を捕食するために出来たときの傷か、病気が原因の場合がほとんどなので野良猫だという判断にするといいかなと
はるもちの経験上、見た目で判断できることは以上で、他にも毛ツヤだったり肉球の汚れ具合だったりも判断の基準にはなると思うけど獣医師やトリマーなどの猫に関するスペシャリストでもない限り毛ツヤで判断するのは難しいと思うし、肉球の汚れ具合での判断もかなりあいまいだし、そもそも成猫である以上、危険を察知する能力は備わってしまっているのでおいそれと肉球を確認できるほど近づくことは難しいのではと思います
行動や仕草で判断
猫ちゃんが人間に対して取る行動でも判断できることがあります
人懐こい仕草をするような場合は飼い猫の可能性が高まります 餌も持ってないのに寄ってくる、足元に来てスリスリとマーキングのような行為をする、近くに来た時に喉がゴロゴロなっている・・等です
成猫で野良猫として生活していてこういう仕草や行動をすることはかなり稀です 野良猫は人間が怖くない生き物と学習している訳ではないので猫の本能として危険を察知するはずです 猫は自分の安全な距離を分かっていますから必ず一定の距離を置いてこちらの様子を伺います なので人懐こい行動が見受けられたら飼い猫の可能性があるし、そうでなければ野良猫かも?という判断はできます
子猫の場合
割と簡単です笑
というのも子猫も野良猫ならばたいてい親猫が近くにいるはずだからです 半日~数日観察して親猫が近くにいない、いつも同じ場所にいる等の場合は野良猫の可能性が高いです 人とかかわってきた時間が成猫に比べて短いことから成猫では難しかった毛ツヤでの判断や肉球の汚れ具合での判断も可能になります
子猫の場合、自分で餌を捕食することが出来ないため保護する場合、成猫より早めの判断が適切かなと思います 成猫だったら野良猫として昨日も生きていたし、5日前も生きていたんだろうけど子猫の場合昨日生まれたかもしれないし、一週間前に生まれて何も食べてない状況なのかもわからないですよね?
飼える状況であるならばある程度周囲や状況を確認した後、速やかに保護して動物病院の診察を受けることが適切かなと思います

野良猫の捕獲方法
さあ保護する準備が出来ました ここからは実際に保護する方法、はるもちが2匹を保護したときの経験を合わせて紹介したいと思います
捕獲に必要なもの
捕獲器
ケージ(キャリーケース)
ペットシーツ
エサ
手袋
これらを準備することで捕獲、動物病院への運搬がスムーズに行えます
捕獲器
いわゆる{罠}です 形はケージによく似ていますが捕獲器に入った猫が踏み板を踏むと扉が閉まる仕組みになっています 使い方として夜に活動が活発になる猫ちゃんに合わせて夕方に設置し中に餌を置いて入ってくれるのを待つという使い方です
手で捕まえようと試みれば試みるほど猫ちゃんはどんどん人に対する警戒心が増していくので捕獲器を設置しあとは入ってくれるのを辛抱強く待つ これが捕獲の王道かと思います
ケージ(キャリーケース)
猫を飼っている方なら大抵持っているケージ 猫ちゃんを移動させたいときは必要になるしすんなり捕獲できる環境にある猫なら捕獲器を使わなくてもケージで十分かと思います
捕獲器はその時にしか必要ないけどケージは猫と暮らす以上、必要になってくるものの一つですので用意しておきましょう
はるもちおすすめのケージはこちら
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ペットシーツ
これは捕獲する前に捕獲器の中にセットしておきましょう 猫はとにかく警戒心が強いのでたとえ捕獲機の中に興味があってもすんなり入ってくれるとは限りません 頭と前足だけ突っ込んでいったん外に戻ってしまうことも考えられます ただ辛抱強く待っていれば自分の匂いのついたペットシーツに安心してスッと入ってくれるでしょう
エサ
一番重要になるモノです笑 捕獲器があってペットシーツを敷いても猫がその中に興味がなければわざわざそこに入るはずがありません 特にお皿とかを用意することはしなくてもいいですが、なるべく奥のほうにおいてしっかり捕獲器が機能するようにしてください
経験上、固形のカリカリしたエサより柔らかい半固形、もしくは粘状のもののほうが匂いで猫ちゃんに気付いてもらえるかもしれません
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手袋
野良猫に寄生虫がいないほうが稀です 大抵の野良猫は大なり小なり寄生虫や感染症を持っていると考えたほうが無難です その為なるべく皮膚に触れないように、暴れたときに引っかかれたりしてもいいように用意しておきましょう はるもちが2匹目(モチ)を保護したときは両腕がひっかき傷で目も当てられない状態でした笑

まとめ
いかかでしたか?今回は野良猫を保護して飼える方に向けての準備、すべき行動について解説しました
いつも見かける猫、初めて見る猫、どちらにせよ保護すべき猫なのかの判断は慎重にすべきです 少なくとも半日~数日程度は周囲の環境やその猫の様子をうかがって判断しましょう
そして保護する行動での対処法は成猫であれ子猫であれ躊躇せずに捕まえてあげてください 優しく保護したいのが理想ですがそこは野良猫、何とか逃れようとしますので躊躇せず・・・です
上手く保護出来たら次の行動は動物病院直行の一択です
このように野良猫を保護することで人と猫が共存できる社会になるといいなあと思うのと、何より不幸な猫ちゃんたちが今の暮らしよりも少しでも幸せになってくれたらうれしいですよね 野良猫を飼えない場合はこちら